HyperLib 1997 Winter - Disc 1/HYPERLIB-1997-Winter-CD1.ISO.7z/HYPERLIB-1997-Winter-CD1.ISO/オンラインウェア/UTIL/STvi 1.0.0.sit/STvi 1.0.0 f/Readme M1.0.0

Text File | 1996-11-14 | 7KB | 200 lines

STEVIE 3.69 - 日本語版 1.3 - Mac版 1.0.0 について          1996/11/14

                        オリジナル    太田純 氏
                        Mac 版について    小山 富夫

1.  はじめに

  これは Tony Andrews によって作成され comp.sources.misc で配布された STEVIE
   3.69 を 太田純 氏 により日本語化されたものを Macintoshに移植したものです。
  STEVIE 3.69 は UNIX 上の標準的な画面エディターである vi のインターフェース
  を摸したエディターであり、大部分の vi コマンドが利用できます。

  このドキュメントでは、STEVIE 3.69 の利用条件・日本語化, Macintosh 版の詳細
  やその他の変更内容について記述しています。 STEVIE の利用方法については
  jstevie.doc をご覧ください。


2.  利用条件

  著作者の全ては、本体を含め各自の改変によるソースコード部分をパブリックドメ
  インに置くことをここに宣言します。我々はこの改変部分に関する著作権・著作者
  人格権を放棄し、改変部分に関するいかなる利用も自由かつ無制限に行われること
  を認めます。


3.  日本語化について

  3.1  制限

    日本語化については下記の制限があります。

  3.2  編集操作

    日本語に対応したことにより、一部のコマンドの動作が変更されています。

    ・テキスト中の「間隔（２バイトの空白）」は空白文字として扱われます。つま
      り、「行の最初の非空白文字に移動するコマンド（^ + - I など）」「行を連
      結するコマンド（J ）」「自動インデント」などにおいてスペースやタブと同
      様に扱われるということです。ただし、行を連結するコマンドにおいて後の行
      の最初の非空白文字が漢字のときには、連結された行の間にスペースを置かな
      いようになっています。

    ・１文字を対象とするコマンド（r f F t T ）で、対象に漢字を指定することが
      できます。

    ・文字を上書きするコマンド（r R ）では、行の長さを変更しないように動作が
      行われます。漢字の第１バイトだけが上書きされるときは、第２バイトはスペ
      ースで置き換えられます。

    ・単語の意味が変更されています。文字は、半角カタカナ、半角英数字および下
      線、その他の半角文字、全角漢字、全角ひらがな、全角カタカナおよび長音、
      全角英数字、その他の全角文字の８つのグループに分類されています。単語は
      いずれか１つのグループに属する文字の並びであり、単語の区切りを意識した
      移動コマンド（w b e W B E ）では、この単語の区切りに従って移動を行いま
      す。

    ・文字列探索にも日本語文字列を使うことができます。ある漢字の第２バイトと
      続く漢字の第１バイトに１つの漢字がマッチしたり、 SJIS 漢字の第２バイト
      がメタ文字として扱われたりすることはありません。ただし、現在のところ正
      規表現による探索は日本語に対応していません。


4.  必要な環境

  本体        Mac 全機種(ファットバイナリ)
  OS        漢字Talk7(テストしていないので不明だが 6.0.7 でも動くと思う)
  フォント    次のいずれかのフォントが必要(最初に見つかったものを使用)
            等幅ゴシック
            Osaka−等幅
            中ゴシックＢＢＢ−等幅
            等幅明朝
            リュウミンライト−ＫＬ−等幅
            Monaco


5.  Macintosh 版について

  "jstevie.doc" も参照のこと
    8. システム特有部分 - 8.5 Macintosh"
    10. 判明しているバグ、問題点

  5.1 準備
    1) "等幅ゴシック" 等の等幅フォントが必要です
    2) "キーボード" コントロールパネルのキーリピート等を高速に設定
       (これをやらないとカーソル移動がかったるく感じられます)
    3) デフォルトウインドウの大きさ/位置等を変更するには "ResEdit" で
       'WIND'-128 リソースをこのみにあわせて修正してください

  5.2 Edit-Preferences (M1.0.0 より追加)
    Swap ESC, `/~ key    キーコードの置き換え
    Copy to scrap always    yank バッファの内容をクリップボードに必ずコピー
                (チェックしないときは Edit-Copy でコピー)
    Change file creator    ファイル保存時に必ずクリエータを vi にセット
    EXINIT =        起動時の初期設定の指定

  5.3 ファイル名について
    カレントディレクトリについて
       ・プログラムを直接起動した場合は STviのおいてあるフォルダー
       ・ドキュメントダブルクリックの場合はそのフォルダー

    ファイルの指定は以下のいずれかで行います
       ・UNIX 風指定
       ・カレントのファイル        <ファイル>
       ・フルパス            <ディスク名>:[フォルダ...:]<ファイル>
       ・カレント内にあるフォルダー内のファイル
                    :<フォルダ名>:<ファイル>
       ・親フォルダのファイル    ::<ファイル>

    UNIX 風指定 (M1.0.0 より追加)
       ・ディレクトリ区切り文字    '/'
       ・ドライブの指定は DOS と同じように a:, b: ... で指定
         (ドライブは Msh プログラムの df コマンドで確認できる)
       ・ファイル名/フォルダー名にワイルドカード指定可能

    特殊文字ファイルでの注意
       ・スペースを含んだファイルの場合に、切り替えコマンド(:n, :e 等)や
         %,# によるファイル名置換は正常に動作しません
       ・ファイルの先頭文字がピリオド(.)のファイルは扱えない

    ★注意: ワイルドカード展開を行っているために、ファイル名に次の文字が
        あると動作がおかしくなります
            / * ? [ ] { }
                ~~~~~~~~~~~~~

  5.4 バグ
    ・ウインドウのリサイズ時たまに暴走する

    ※ 編集時の問題につては "jstevie.doc" を参照してください

  5.5 今後の予定
    現在の自分の使用には十分耐えうるできなので早急にバージョンアップは考
    えていません。

    暇があったらバージョンアップ
        ・Msh(csh 風シェル) との連動機能の強化
        ・Print 機能
        ・カナ漢のインライン入力

    ※ Msh アップロード先
        最新版        Nifty FMACPRO  "LIB-2 Applications"

  5.6 サポート等
    最新版アップロード先    Nifty FMACPRO  "LIB-2 Applications"
    ftpサイト        http://www.vector.co.jp/common/mac/edit/

    E-Mail            [e-mail] 小山富夫


6.  FAQ (しばしば聞かれる質問)

  ・"a, "1 などのバッファが使えない
    サポートしていません

  ・Cut/Copy/Paste
    Cut/Clear    できない
    Copy        yank バッファをクリップボードにコピー
            (Preferences で "Copy to scrap always" をチェックして
            おくと自動的にコピーしてくれます)
    Paste        クリップボードからテキストをペースト

    ※ vi ウインドウ上でのマウス等によりテキストの選択は行えません

  ・プリントができません
    当分サポートする予定はありません

  ・複数のウインドウを開きたい
    サポートしていません
    アプリケーションをコピーし別々に起動するぐらいしか方法はありません

  ・編集中に固まる(だんまり)ことがある
    オリジナルのバグで大きなファイルを編集中に起こりやすいようです
    回避法は無いのでこまめにセーブするしかありません


7.  バージョンアップ履歴

  1.0.0    ・FATバイナリ化
    ・Preferences 新規追加
    ・起動時実行ファイル(unix=.exrc/Mac=_exrc)ファイル名の変更
    ・":e..." と間違って入力時の暴走するバグ修正
    ・ファイル名のUNIX風入力対応
    ・ファイル名展開サポート(:n *.c などのワイルドカード展開)
    ・別フォルダの同一ファイルダブルクリックで切り替わらないバグ対処

  0.2.0    初期リリース


8.  著者

  Tony Andrews            STEVIE 3.69 原コードおよびドキュメント
  Henry Spencer            正規表現ライブラリー
  Michael M. Rubenstein        Turbo C ワイルドカード展開ライブラリー
  Norman Azadian        MS-DOS、OS/2 用 termcap ライブラリー原コード
  太田  純            日本語化、改良、日本語ドキュメント
    アンリツの川藤氏            [e-mail]
    Mitchell F. Wyle 氏            [e-mail]
    東京大学の Eric E. Bowles 氏    [e-mail]
    東北大学の伊藤氏            [e-mail]
  小山  富夫            Macintosh への移植 [e-mail]